◆ 元の意味(古代)
ことばで数を総計する。
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KANJI ETYMOLOGY
kei
画数
9画
成り立ち
会意
部首
げん
分類
常用漢字
言と十を合わせ算じる字。深慮と計画の徳を象る。
ORIGIN
『説文解字』巻三上に「計は會なり、算なり。言に从ひ十に从ふ」とあり、許慎は言と十とから成る会意字と説く。十は数の完備を表し、言は発語であるから、ことばを以て数を集計し総会する意を本義とする。白川静『字統』は、十は古代の結縄や算木の象に通じ、「全き数」「総合」を示す指事字であり、計は言(発言・申告)と十(総数)を合わせて、口頭で物資・人員を数え上げ総計する行政的所作を表すと述べる。古代中国の計は、地方官が中央へ年末に戸口・財賦・刑獄を申告する「上計」の制度に由来し、これは国家統治の根幹をなす儀式であった。藤堂明保『漢字源』は上古音を*kieŋと擬し、計の核義を「一つひとつ筋を立てて合わせ数える」と捉え、稽(しらべる)・繋(つなぐ)などと意の脈絡を持つとする。意味は数を計算するから派生して、思慮をめぐらす・計画を立てる・はかりごとに至り、「百年の計」「国家の大計」のごとく長期の構想を示す格調高い語へと展開した。三家を総合すれば、計は単なる算術ではなく、ことばと数を以て将来を周到に組み立てる思慮深さの字である。
構成要素
言+十
STROKE ORDER
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MEANINGS
ことばで数を総計する。
はかる、計算、計画、はかりごと。
★深慮遠謀をもって人生を設計する知性を託す字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。