◆ 元の意味(古代)
選び整える、編集して書を作る
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KANJI ETYMOLOGY
sen
画数
15画
成り立ち
形声
部首
扌(てへん)
分類
人名用漢字
選び抜き、書を撰す。学識と編述の威厳を宿す字。
ORIGIN
『説文解字』手部に「撰、専教なり。手に从ひ、巽聲」とある。専ら教え整える意とされるが、後の典籍では主に「選び取る」「編集して書を作る」意で用いられた。形声字で、意符「扌(手)」が編む手仕事を、声符「巽」が音と意の両面を担う。巽は『易経』八卦の一で、風・順・入を象徴し、しなやかに整え分けるの語感をもつ。藤堂明保『漢字源』は、撰の核心義を「SEN=そろえて並べる・選び分ける」と捉え、選(えらぶ)と同源で、複数の中から優れたものを抜き出して整える動作と分析する。白川静『字統』は、撰を古代の儀礼における供物の選別・整列の語と位置づけ、後に文章編述の語へと展開したとする。古典での代表的用例は『漢書』『後漢書』に頻出する「撰述」「撰著」で、史官が史料を選び編んで歴史書を撰することをいう。司馬遷の『史記』、班固の『漢書』はいずれも「撰」の偉業として尊ばれた。日本でも『古事記』太安万侶撰、『日本書紀』舎人親王撰など、勅撰の偉業を担う字として権威ある語感をもつ。「撰者」「勅撰和歌集」「撰文」など、選び抜き編み上げる学問・芸術の極致を表す。撰の字は、玉石混交の世から真に価値あるものを見定め、後世に伝わる作品として編み上げる眼識と編集力、そして文化を担う志の高さを象徴する。
構成要素
扌(手)+巽(声符・整え分ける)
STROKE ORDER
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MEANINGS
選び整える、編集して書を作る
えらぶ、つくる、撰述する
確かな眼識で本物を選び抜き、文化を編む知性と志。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。