◆ 元の意味(古代)
並んで従う、神意に順う。
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KANJI ETYMOLOGY
son
画数
12画
成り立ち
会意
部首
己(おのれ)
分類
人名用漢字
易の八卦の一つ「巽」。風を象り、しなやかに従う徳を示す字。
ORIGIN
「巽」は会意の字で、二つの「巳(し)」を並べた形と、その下の「共」とから成る。『説文解字』巳部に「巽は具なり、二巳に従う」と記し、「巳」を二つ並べることで、人が並んでひざまずき、神意に従う姿を表したとする。許慎は卦象としての「巽」も同時に解説し、風の徳を象るものとした。白川静『字統』は、二つの巳を並べる形を、神前で席を並べて祀る人々の姿と解釈し、神意に従って事を行うことから「したがう」「ゆずる」の意が生じたと述べる。藤堂明保『漢字源』は、巽を「揃って並ぶ」の意の会意字と捉え、二人がそろって順序よくひざまずく姿から、整い揃う、順う、譲るの意が派生したと説く。易においては八卦の一つとして風を象徴し、方位では東南、季節では晩春初夏にあたる。風はしなやかで万物の隙間に入り込み、抗わずして物を動かすことから、「巽」は柔順・謙譲・浸透の徳を表す卦とされた。日本では古来この方位を「たつみ」と読み習わし、辰と巳の間の方角を指す訓として定着した。『易経』巽卦の彖伝に「巽は順うなり」とあるのも、この字の本義に通じる。
構成要素
巳+巳+共。並ぶ姿に共同の意。
STROKE ORDER
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MEANINGS
並んで従う、神意に順う。
易の卦の一つで風と柔順を象徴。方位の東南(たつみ)。譲る、整う。
柔軟さと聡明さ、風のような爽やかさを宿す字。古典的で品格があり、人と争わず周囲を和ませる徳を願う名に向く。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。