◆ 元の意味(古代)
互いに責めとがめ合う、転じて、ゆずる、へりくだる。
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KANJI ETYMOLOGY
jou
画数
20画
成り立ち
形声
部首
ごんべん
分類
常用漢字
言葉をもって席を譲り、和を生む字。
ORIGIN
譲は「讓」の新字体で、言を意符、襄を音符として加えた形声字である。許慎の『説文解字』言部には「讓、相責讓也。从言襄聲」とあり、原義は互いに責めとがめ合う意であった。しかし古典での用例では早くから「ゆずる」「へりくだる」の意に転じ、相手を立てて自らを退ける美徳を表す字となった。白川静の『字統』では、襄は衣の中に呪具を納めて祓う形に由来し、内に蓄えた力を外に向けて押し開く意があるとされる。譲はそこから、自らの主張をひとたび内に収め、相手に道を開く行為を意味するに至った。藤堂明保の『漢字源』においては、譲は「襄」と同系で「中身をすっと押し出してゆずる」音象徴を持ち、嬢・壌などと同系語族に属するとする。儒教では「譲」を「礼」の根本と説き、『論語』に「能以禮讓爲國乎、何有」と見え、礼譲をもって国を治める理想が掲げられた。日本でも上代より「禅譲」「謙譲」「譲位」などの語に用いられ、争わずに調和を生む徳を象徴してきた。名に用いれば、奥ゆかしく寛容で、人に道を開くまろやかな人柄を願う美しい字である。
構成要素
言+襄
STROKE ORDER
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MEANINGS
互いに責めとがめ合う、転じて、ゆずる、へりくだる。
ゆずる、譲歩する、譲り渡す。
★寛容で奥ゆかしく、和を生み出す人柄を願う字。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。