◆ 元の意味(古代)
互いに責めとがめ合う、転じて、ゆずる、へりくだる。
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KANJI ETYMOLOGY
jou
画数
24画
成り立ち
形声
部首
ごんべん
分類
人名用漢字
古来の正字、礼を以て他者に道を譲る字。
ORIGIN
讓は譲の旧字体・正字であり、言を意符、襄を音符として加えた形声字である。許慎の『説文解字』言部には「讓、相責讓也。从言襄聲」とあり、原義は互いに言葉で責めとがめ合う意であった。しかし古典においては早くから「ゆずる」「へりくだる」の意が主となり、自らの主張を退けて相手を立てる徳を表す字となった。白川静の『字統』によれば、襄は衣の中に呪具を秘めて土地を祓い清める儀礼に由来し、内に蓄えた力を内向きに収め、外に押し出す両義の働きを持つとする。讓はそこから、自らを内に収めて他者に道を開く行為として理解される。藤堂明保の『漢字源』においては、讓は「襄」と同系で「中身を押し出してゆずる」「やわらかにゆずる」音象徴を持ち、嬢・壌・釀などと同系語族に属するとする。『論語』里仁篇に「能以禮讓爲國乎」とあり、礼讓は古代中国の理想政治を支える徳目とされた。日本では譲位・禅譲・謙譲などの語に用いられ、争わずに位や財を受け渡す高潔な行為を象徴してきた。旧字の讓は古典的な威厳をたたえ、名に用いれば、礼節と謙虚さを備え、争いを避け人に道を開く清雅な人柄を願う字である。
構成要素
言+襄
STROKE ORDER
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MEANINGS
互いに責めとがめ合う、転じて、ゆずる、へりくだる。
ゆずる、譲位、譲歩、謙譲。
★礼節と謙虚を備え、人に道を開く清雅な人柄を願う字。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。