◆ 元の意味(古代)
身体の表面を覆う柔らかな肉、皮膚。
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KANJI ETYMOLOGY
ki
画数
6画
成り立ち
形声
部首
にくづき
分類
常用漢字
身体の表面を包む、生命を護る皮膚の文字。
ORIGIN
「肌」は肉(月)偏に「几(キ)」を声符とする形声文字である。許慎『説文解字』肉部には「肌、肉也。从肉、几聲」とあり、肉、特に体表の柔らかい肉、すなわち皮膚を意味する。白川静『字統』は、声符「几」が腰掛けや低い台を象るものであり、肉の表面の平らな部分を示す意符的役割も果たすと論じる。すなわち、肌とは身体の最も外側にあり、平らに広がって全身を覆う柔らかな組織を指す。藤堂明保『漢字源』は、「几」を「平らに張る」の意とし、肉が薄く平らに伸びた状態、すなわち皮膚や肌理(きめ)を表すと説く。古典においては「肌膚(きふ)」「肌肉(きにく)」と熟して用いられ、人の最も親しい部位、傷つきやすい部位として詩文に詠まれた。「肌膚の親」という表現は、肉親や夫婦のような深い親密さを表す。日本語では「はだ」と訓じられ、「肌身離さず」「肌が合う」など、人格や相性を表す慣用表現にも広く用いられる。「肌理(きめ)」は肌の細かな模様を意味し、転じて物事のきめ細やかさを表す。「素肌」「白肌」など美的な文脈でも頻出する。命名には用いられにくい字であるが、女性的な美しさや繊細さを象徴する字義を持つ。
構成要素
月(肉)+几(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
身体の表面を覆う柔らかな肉、皮膚。
はだ、皮膚、表面、性質。
★(命名忌避字。一般に名前には用いない。)
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。