◆ 元の意味(古代)
胴体から分かれて伸びた四つの手足。
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KANJI ETYMOLOGY
shi
画数
8画
成り立ち
形声
部首
にくづき
分類
常用漢字
胴体から伸びる手足、活動と選択の枝の文字。
ORIGIN
「肢」は肉(月)偏に「支(シ)」を声符とする形声文字である。許慎『説文解字』肉部には「肢、體四肢也。从肉、支聲」とあり、体の四つの肢(手足)を意味する。「四肢」は両手両足を総称する語で、人体において胴体から枝のように分岐して伸びる部分を指す。白川静『字統』は、声符「支」が枝を手に持つ形を象り、本体から分かれ出た枝・支流を表す意符的役割を果たすと論じる。すなわち肢は、身体本体(胴)から枝のように伸び広がった手足であり、樹木の枝と相同の構造として捉えられた。藤堂明保『漢字源』は、「支」を「分かれて伸びる」の意とし、胴体から分かれ伸びた部分、すなわち手足を表すと説く。形声でありながら声符が同時に意味の核を担う形声兼会意の典型例である。古典においては「四肢百骸(ししひゃくがい)」「節肢(せっし)」など、身体の構成要素を表す語に用いられた。現代生物学では昆虫の脚を「肢」と総称し、「節肢動物」「義肢」「下肢」「上肢」など、医学・生物学の専門用語に多用される。「選択肢(せんたくし)」は明治以降の造語で、選び取る分かれ道を枝になぞらえた巧みな表現である。命名には用いられにくい字であるが、字義としては枝のように広がる可能性を象徴する。
構成要素
月(肉)+支(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
胴体から分かれて伸びた四つの手足。
てあし、えだ、肢体、選択肢。
★(命名忌避字。一般に名前には用いない。)
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。