◆ 元の意味(古代)
幹から分かれ出た木の枝。
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KANJI ETYMOLOGY
shi
画数
8画
成り立ち
形声
部首
木(きへん)
分類
常用漢字
幹より分かれ伸びゆく細道、生命の派生を示す字。
ORIGIN
『説文解字』木部に「枝は木の別生なる條なり。木に从ひ支聲」とあり、幹から分かれ出た細い枝条を本義とする形声字である。声符の「支」は手に細い竹枝を持つ象で、本体から分かれ出るものという意味を兼ね、「分・派」の語族に連なる。白川静『字統』は支を竹簡を分かつ象とし、枝は本幹から派生する分流の総名であると述べる。藤堂明保『漢字源』は枝を「肢・岐・伎」と同源とし、すべて「もとから分かれ出る」原義を持つと説く。植物の枝条にとどまらず、「枝葉」「枝流」「枝官」のように本筋から派生する従属物・支流の語に拡張され、また「枝豆」「枝垂れ桜」など日本語の生活語彙にも豊かに広がった。古代詩文では「連理の枝」が永遠の愛の象徴として詠まれ、白居易『長恨歌』の「在天願作比翼鳥、在地願爲連理枝」は東アジア共通の名句となった。枝は本(もと)あっての存在であり、家系における分家・支族の比喩としても用いられる。人名に用いれば、本流を尊びつつ自らの個性を伸ばす、しなやかな成長の願いを託すことができる。
構成要素
木(幹)+支(分かれ出る声符)。
STROKE ORDER
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MEANINGS
幹から分かれ出た木の枝。
えだ。分かれ出たもの、支流。
個性ある成長、しなやかさ、家を支える力。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。