◆ 元の意味(古代)
山が二つに分かれる、岐山の名
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KANJI ETYMOLOGY
ki
画数
7画
成り立ち
形声
部首
山(やま)
分類
常用漢字
山が二つに分かれる枝道。可能性と選択の交差を示す字。
ORIGIN
『説文解字』山部に「岐は山名なり。山に従ひ、支聲」とあり、形声文字とされる。本来は陝西省にある「岐山」の固有名詞で、周王朝発祥の地として古来神聖視された。意符「山」は山岳、声符「支」は枝分かれの形で、岐山は二峰が分かれて立つ姿からこの名を得た。白川静『字統』は、支は枝の分かれを表す形であり、岐は山が二岐に分かれた地形を象ると説く。藤堂明保『漢字源』も「Y字に分かれる」という核義を指摘し、同系字「支」「枝」「肢」「伎」と並べる。『詩経』大雅に「周原膴膴、堇荼如飴」と歌われ、岐山は周の王業の起こる聖地として篤く称えられた。文王・武王の徳がここに発したことから、岐は単なる地名を超えて「天命の発する分岐点」「新たな道の始まり」の象徴ともなった。後世「岐路」「分岐」「多岐」のように、道や事柄が複数に分かれる意で広く用いられる。日本では「岐阜」の地名にも採られ、織田信長が「岐山」と「曲阜」(孔子の地)から取って命名したとされる。命名においては、可能性が広がり、選び取る道の多さ、賢明な判断力を象徴する。分かれ道に立ち、自ら未来を選ぶ—岐は選択と発展の文字である。
構成要素
山(やま)+支(音符・枝分かれ)
STROKE ORDER
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MEANINGS
山が二つに分かれる、岐山の名
わかれる、えだみち、分岐
可能性の広がり・聡明な選択・新たな出発
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。