◆ 元の意味(古代)
子を産み、養い育てる。
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KANJI ETYMOLOGY
iku
画数
8画
成り立ち
会意
部首
にくづき
分類
常用漢字
子を産み肥え育てる、命を育む字。
ORIGIN
「育」は会意文字で、上部の「𠫓(とつ)」が子が逆さまに生まれ出る形(産まれる子の象形)、下部の「肉(月)」が肉づきよく成長する意を表す。許慎『説文解字』𠫓部に「育は子を養つて善ならしむるなり。𠫓に従ひ肉声。」と記され、子をやしない、善い人格に成長させる意とされる。白川静『字統』は、上部の「𠫓」は逆向きの「子」、すなわち母胎より頭から産まれ出る赤子の象形であり、下部の「肉」は産後の養育、肉体的成長を意味するとし、「生み育てる」全過程を一字に込めた字と解説する。さらに白川は『書経』堯典の「胤子朱啓明」など古典に「育」が現れる例を挙げ、生命の継承と養育を結びつける字であると述べる。藤堂明保『漢字源』では、上部を「生まれ出る子」、下部を「肥え太る肉」とし、「生まれた子を肉づきよく太らせ、丈夫に育てる」が原義と説明する。これにより「育成」「発育」「教育」「養育」など、人を育てる多様な熟語が形成された。三書ともに「育」が出産から養育までを含む生命の根源的営みを表す字であることを認める点で一致している。命名においては、健やかな成長と豊かな人格形成を願う字として古来好まれてきた。
構成要素
𠫓(子)+月(肉)
STROKE ORDER
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MEANINGS
子を産み、養い育てる。
そだてる。はぐくむ。育成する。
★健やかな成長と豊かな心を育む願い。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。