◆ 元の意味(古代)
頭蓋内の髄。
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KANJI ETYMOLOGY
nou
画数
11画
成り立ち
会意兼形声
部首
にくづき
分類
常用漢字
頭蓋に納まる髄。知性と中枢の象徴。
ORIGIN
「脳」は旧字「腦」が本字で、会意兼形声文字である。肉部に「𡿺(ノウ)」を加えた構成で、𡿺は頭蓋の中に脳髄が満ちる様を象った字、上部の巛は髪の毛、下部の囟(しん)は乳児の頭頂部のひよめき(泉門)を示す。許慎『說文解字』巻十には「匘(腦)、頭髓也。从匕、匕、相匕著也。巛象髮、囟象腦形」とあり、頭蓋骨の中に満ちる髄を意味し、字形は髪と囟(頭頂)を象ると説く。白川静『字統』では、囟は嬰児の柔らかな頭頂部を表す象形であり、その下に脳髄が宿ることから知能の座を指す字となった、と論じる。古代中国医学において脳髄は精気の集まる場所と考えられ、「髄海」とも呼ばれた。藤堂明保『漢字源』においては、腦の右半分は柔らかく波打つ脳の表面を象り、肉部と合わせて頭蓋内の柔軟な臓器を表すとし、声符としても脳と同音で機能する会意兼形声字であると解説する。新字体「脳」では右半分が簡略化された。「頭脳」「首脳」「脳裏」など、知性・思考の中枢を意味する熟語が豊富で、現代医学・教育用語に頻出する。命名では身体部位の意が強く用いられない。
構成要素
肉(にくづき) + 𡿺(声符兼意符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
頭蓋内の髄。
のう。のうずい。中枢。考える働き。
★命名忌避字。身体部位の意が強く人名に不適。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。