◆ 元の意味(古代)
舟をめぐらす。回る。
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KANJI ETYMOLOGY
han
画数
10画
成り立ち
会意
部首
ふねへん
分類
常用漢字
舟を操って巡らせる動作を表し、広く全般・万般の意を持つ字。
ORIGIN
「般」は「舟」と「殳(ほこ)」を組み合わせた会意文字である。許慎『説文解字』には「般は辟なり、象舟の旋るが若くなるを。舟に従ひ、殳に従ふ。殳は舟を旋する所以なり」とあり、舟を竿や櫂で押し回す動作を示し、転じて「めぐる」「回す」の意を表すと説く。古代の渡し舟は、長い棹を操って舟を方向転換させたため、その動きから「めぐらせる」概念が生じた。白川静『字統』は、「般」の右側「殳」を、舟を回すための長柄の道具と解する従来説に対し、儀礼的な祭具を持ち舟形の祭壇のまわりを巡る舞の意を含むと考察する。すなわち般は、神事において祭壇を巡り祈る行為を写した字であり、後に「めぐる」「種類」「般若(パンニャ=智慧)」など多義に拡張されたとする。藤堂明保『漢字源』では、「般」を「ぐるりと回る舟」を表す会意字とし、「搬」「盤」「磐」と同系で、平らに広く回り行き渡る意を共有するとする。日常語の「全般」「諸般」「一般」は、ものごとが広く万事に及び巡る様を示し、「般若」は仏教語で智慧が万物に行き渡る様を表す。字形には舟の動的な広がりと、祭祀的な巡行の双方が宿る。
構成要素
舟+殳
STROKE ORDER
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MEANINGS
舟をめぐらす。回る。
種類、全般、すべて。
★広く行き渡る知性と、柔軟に物事を巡らす器量を願う字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。