◆ 元の意味(古代)
海を渡る大型の船。
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
haku
画数
11画
成り立ち
形声
部首
ふねへん
分類
常用漢字
海を渡る大船を意味し、雄大な航路と外来文化の到来を象徴する字。
ORIGIN
「舶」は「舟」を意符、「白」を声符とする形声文字である。許慎『説文解字』には「舶」字は本来見えず、後漢以降、特に唐代の『広韻』に「舶、海中大船」と注され、海洋を渡航する大型船舶を指す字として用例が定着した。漢代以前は「船」「舟」が一般的だったが、海上交易の発展に伴い、特に外洋を航行する大船を指す専字が必要となり、「舶」が造字された。白川静『字統』は、声符の「白」について、単なる音価の借用にとどまらず、白々と帆を張って沖合に浮かぶ大船の姿、あるいは波頭の白さに照り映える舟の威容を暗示する用法と解する。古代中国における「舶」は、特に南海から渡来する外国船を指す語として「蕃舶」「舶来」の語を派生させ、異国文化の到来を象徴した。藤堂明保『漢字源』では、「舶」を「白(ハク)」音の形声字とし、「迫」「拍」と同系で、舷側を平らに広げてどっしりと水面に迫り浮かぶ大船の意を含むとする。日本語では「舶来品」「船舶」のように、海洋を渡って来る大型船と、それがもたらす珍奇な物品の総称として用いられ、外洋進出と国際交流の象徴字となっている。
構成要素
舟+白
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
海を渡る大型の船。
大船、船舶、外来のもの。
★広い海原を渡る大船のごとく、雄大な志と国際的視野を願う字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。