◆ 元の意味(古代)
鳥獣草木を養う囲いのある園。
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KANJI ETYMOLOGY
en/sono
画数
8画
成り立ち
形声
部首
くさかんむり
分類
人名用漢字
草木茂る庭園。学問・芸術が咲き誇る雅やかな園を表す字。
ORIGIN
「苑」は艸(くさかんむり)と夗(エン)から成る形声文字である。『説文解字』艸部に「苑、所以養禽獸也。从艸夗聲」とあり、許慎は鳥獣を養う囲いのある園を本義として記した。古代中国の天子は「上林苑」のような広大な禁苑を有し、そこに珍奇な動植物を集め狩猟と遊楽の場としたが、苑の字はまさにこうした王侯の御苑を指したのである。白川静『字統』は、夗が身をかがめて寝る人の象形に基づく声符で「身をめぐらす・取り囲む」の語感を持ち、苑は塀で囲み草木を養う園を表す字であると説く。白川はさらに、苑が後に「学苑」「文苑」「芸苑」のように学問芸術が集まり花咲く場所の比喩へと転じ、文人の理想郷を表す雅字となった経緯を論じている。藤堂明保『漢字源』では、夗の音符が「エン=丸く囲む」の語感をもち、苑は草木を囲い込んだ庭園、転じて物事が集まり栄える場所と解する。日本では『万葉集』に「梅苑」が詠まれ、現代も「神苑」「外苑」など神聖な空間を表す。
構成要素
艸(草)+夗(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
鳥獣草木を養う囲いのある園。
その、庭園、学問芸術の集まる場。
★草木茂る苑のごとく、才能と人が集い花開く豊かな人生に。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。