◆ 元の意味(古代)
サソリの形を象った字。後に数詞「一万」となった。
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KANJI ETYMOLOGY
man
画数
12画
成り立ち
象形
部首
くさかんむり
分類
人名用漢字
「万」の旧字体。サソリの形を象った字で、極めて多い数、すべてを表す吉数。
ORIGIN
「萬」は「万」の旧字体・正字であり、もとはサソリ(蠍)の形を象った象形文字である。許慎『說文解字』には「萬、蟲也。从厹、象形」とあり、足の多い虫の形に基づく字とされている。サソリは多産・多数の象徴として、転じて「数の極めて多いこと」「すべて」を意味するに至った。白川静『字統』では、甲骨文・金文に見える「萬」字はまさにサソリの全形を写したもので、頭・大鋏・節のある腹部・尾の毒針までも明瞭に描かれており、後に音借によって「よろず」の数詞となったと詳細に論じている。古代の祭祀において萬の字が祝祷の文脈で用いられた例も豊富に紹介されている。藤堂明保『漢字源』もまた、「萬」をサソリ象形の字とし、サソリの繁殖力の旺盛さに由来して数詞「一万」を意味するようになった経緯を説明する。後に簡体「万」が広まったが、「萬」字は荘重で吉祥の風格を持ち、日本では人名・社名(萬屋・萬代など)に古来好まれてきた。命名においても「萬代不易」「萬寿無疆」など長寿・繁栄の祈りを担う重要な瑞字である。
構成要素
サソリの全形を象る象形
STROKE ORDER
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MEANINGS
サソリの形を象った字。後に数詞「一万」となった。
よろず、すべて、極めて多い数、永遠。
★末長き繁栄と無限の可能性を願う伝統的な吉字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。