◆ 元の意味(古代)
ねなしかずらが覆う。
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KANJI ETYMOLOGY
mou
画数
13画
成り立ち
形声
部首
くさかんむり
分類
人名用漢字
草が物を覆い隠し、未だ明るからざる字。
ORIGIN
『説文解字』に「蒙は王女なり。艸に從ひ、冡(ぼう)聲」とあり、菟絲子(とし。ねなしかずら)という蔓性植物の異名であると記す。許慎は冡を音符とし、覆いかぶさる蔓草の姿から「おおう」の意が派生すると見る。白川静『字統』では、冡はもともと冂(けい。覆い)と豕(ぶた)から成り、犠牲の豕を覆って祀る形を示す字で、それに艸を加えて「草が物を覆って光を遮る」さまを表すと説く。白川はさらに『易経』の蒙卦に「蒙は亨(とお)る。我れ童蒙(どうもう)に求むるに匪(あら)ず、童蒙、我れに求む」とある、幼く未啓蒙な状態を「蒙」と呼ぶ思想に注目し、覆われて見えぬ状態から「啓蒙」へと向かう教育の本義をこの字が担うと論じる。藤堂明保『漢字源』は、冡に「上からかぶせる」音義があり、艸を加えて植物が物を覆う、転じて知が覆われた幼さ、また恩恵を「こうむる」意となったと述べる。命名では「啓蒙」「啓発」を志す字として男児名に用例があるが、「くらい」の意もあるため使用は慎重に。
構成要素
艸+冡
STROKE ORDER
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MEANINGS
ねなしかずらが覆う。
おおう。こうむる。くらい。おさない。
★啓蒙を待つ素直さ・包み守る包容力。用法に注意。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。