◆ 元の意味(古代)
上から覆う。また、ひっくり返してこぼす。
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KANJI ETYMOLOGY
fuku
画数
18画
成り立ち
形声
部首
おおいかんむり
分類
常用漢字
上から覆いかぶせる。また、ひっくり返す。物事を見直し検証する。
ORIGIN
「覆」は襾部(おおいかんむり)に属する形声字で、声符は「復」である。許慎『説文解字』巻七下の襾部には「覆は、覂なり。覀に従ひ、復声。一に曰く、蓋なり」と記され、本義は「上から物を蓋でおおう」こと、また「ひっくり返してこぼす」ことの両義をすでに併せ持つ字として説かれている。「襾(覀)」は上下から覆いかぶせる蓋の象形で、これに往復・反復を意味する「復」を声符として加えた構成である。白川静『字統』は、襾の蓋象と復の往還の意とが結合して、「上から覆う」と「上下を逆にする(くつがえす)」の双方の意を生み、さらに「反覆」「覆審」のように、繰り返し検証して真偽を確かめるという思考的用法へと拡張したと説く。藤堂明保『漢字源』も「フク」音の単語家族として「復・複・覆」を一括し、「もう一度返す」「もとに戻す」「ひっくり返す」という意の核を見いだしている。古典での用例は豊富で、『詩経』「天之方蹶、無然泄泄」の鄭箋に「覆」の語、『論語』には「覆水盆に返らず」(後出ながら関連語)、『漢書』に「覆没」「覆軍」などの軍事用例が見える。日本でも律令の「覆勘」(再審査)など司法用語に伝わり、現代では「覆面」「転覆」「被覆」など多義に用いられる。命名では字義の両義性ゆえ用いられにくい。
構成要素
襾 + 復
STROKE ORDER
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MEANINGS
上から覆う。また、ひっくり返してこぼす。
おおう。くつがえす。くりかえし確かめる。
★命名忌避字(くつがえる意を含むため)。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。