◆ 元の意味(古代)
草木で編んだ垣根、屏障。
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KANJI ETYMOLOGY
han
画数
18画
成り立ち
形声
部首
くさかんむり
分類
常用漢字
領地を守る垣根。中央を護る藩屏(はんぺい)の意を持つ字。
ORIGIN
藩は艸(くさかんむり)を意符とし、潘(ハン)を音符とする形声文字である。許慎『説文解字』艸部には「藩は屛なり、艸に従ひ潘聲」と記され、本義は草木を編んで作った垣根、すなわち屏障(へいしょう・かきね)であった。古代の住居や領地は柴垣で囲まれ、外敵や邪気を防ぐ役割を果たしたため、藩は「囲い守るもの」を表した。白川静『字統』は、潘の音は「広がりめぐる」意を含むとし、藩を「周囲をめぐらして守る垣」と解する。さらに古代封建制では、王畿を守る諸侯の領国を「藩国」と呼び、王室を護る垣根に喩えた。これが「藩屏」「藩鎮」などの語を生み、君主を守護する諸侯・大名の領地を意味するようになった。藤堂明保『漢字源』は、潘の音には「水が周囲に広がる」意があるとし、藩を「ぐるりとめぐらした草の垣」「中心を取り囲んで守る領地」を表す字と説明する。日本では江戸幕府の地方統治単位として「藩」の語が定着し、薩摩藩・長州藩など歴史用語として深く根づいた。本義の「守る垣」から派生して「身を守るもの」「拠るべき場所」の象徴ともなった。
構成要素
艸(くさかんむり)+潘(音符・めぐる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
草木で編んだ垣根、屏障。
領地・大名の領国・守りとなるもの・かこい。
★周囲を守り、家や仲間を支える堅実な人。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
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現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。