◆ 元の意味(古代)
蜂が作る甘い液体。
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KANJI ETYMOLOGY
mitsu
画数
14画
成り立ち
形声
部首
むし
分類
常用漢字
蜂が花から集めた甘い蜜。豊かさと甘美の象徴。
ORIGIN
「蜜」は虫偏に「宓(ひつ)」を音符とする形声文字である。許慎の『説文解字』虫部には「蜜は蠭甘飴なり。从䖵宓聲」とあり、蜂が作る甘い飴のような液体、すなわち蜂蜜を意味すると説明される。古くは「䖵」(虫の二字重ね)を意符として用い、後に「虫」一字に簡略化された。白川静『字統』では、「宓」はうかんむり(家屋)の下に「必」を加えた形で、家の中に静かに秘め隠す意を持つとし、蜂が巣の奥深くに甘い蜜を蓄えることに通じると論ずる。さらに白川は、古代において蜜は薬や供物として珍重され、「甘露」と並んで天の恵みを象徴する貴重品であったと述べる。藤堂明保『漢字源』では、「宓」をミツ・ヒツの音符とし、「ぴたりと閉じこめる」「秘める」意を持つ語族(密・宓・蜜・謐)と関連づけ、巣穴に密閉して蓄える蜂蜜の特性を音と形が共に表していると解説する。蜜は蜂蜜のみならず、糖蜜・果実の甘い汁をも指し、転じて「蜜月」「甜蜜」のように甘美で親密な関係の比喩としても用いられる。
構成要素
宓(音符)+虫
STROKE ORDER
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MEANINGS
蜂が作る甘い液体。
はちみつ、甘い液、甘美な。
★甘美・豊かさの好字。女性名・親しみやすい名に用いられることがある。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。