◆ 元の意味(古代)
山中の堂のように人気なく静まる神域
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KANJI ETYMOLOGY
mitsu
画数
11画
成り立ち
形声
部首
宀(うかんむり)
分類
常用漢字
山に囲まれた屋内のごとく、隙間なく行き届いた緊密と神聖を宿す字。
ORIGIN
『説文解字』巻九下に「密は山の堂のごとくなる者なり。山に従ひ宓聲」とあり、許慎は山中の堂宇のような閉ざされた静謐を本義とした。白川静『字統』は、宓は宀の下に必(柄のついた呪具)を置き、神が密かに鎮まる聖所を示す字とし、それに山を加えた密は「神域として人を寄せつけぬ秘所」の意とする。藤堂明保『漢字源』は形声字として必を音符とし、「ぴったり閉じる」の語感を持つ単語家族(密・蜜・謐)に属するとした。原義は神聖にして人気のない静まりであり、そこから「ひっそりと隠す=秘密」、隙間のない緊密さ=「綿密・親密」、そして「こまやか」へと展開した。仏教では真言宗を密教と称し、口外せぬ深奥の教えを意味する重要語となる。『書経』『詩経』にも「密静」「密邇」の語がみえ、古代から精緻と親しさの両義を担ってきた。日本では『枕草子』『源氏物語』に「みそかに(密かに)」が情緒語として用いられ、慎ましく秘めた感情の美を彩る。名前に用いると、軽率に語らぬ深い思慮、人と濃やかに結ばれる温かさ、隙のない誠実さを象徴する。男女ともに用いられ、特に止め字として落ち着きある余韻を残す。
構成要素
宀(家)+必(呪具)+山(音符・宓を兼ねる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
山中の堂のように人気なく静まる神域
ひそか、こまか、すきまない、親しい
緻密な思慮と濃やかな絆を宿す字
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。