◆ 元の意味(古代)
上半身に着る上着。
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KANJI ETYMOLOGY
i
画数
6画
成り立ち
象形
部首
ころも
分類
常用漢字
身を包み守る、品位ある衣装の象徴。
ORIGIN
「衣」は人が身につける上着の襟元を象った象形文字である。『説文解字』巻八上・衣部に「衣、依也。上曰衣、下曰裳。象覆二人之形」とあり、許慎は「依(よる)」と音義を通わせ、身を覆い拠りどころとするものと説く。上半身に着けるものを「衣」、下半身に着けるものを「裳」と区別した。白川静『字統』は、「衣」の字形について、襟をV字に合わせ、両袖を左右に広げた上衣の正面形を象る象形であるとする。古代中国では衣は単なる被服にとどまらず、礼制・身分・霊性を表すものとされ、祭祀の際の盛装や喪礼の凶服など、衣の制度は社会秩序の中核をなした。白川はさらに、衣の襟が魂の宿る部位として呪的に重視された点にも触れる。藤堂明保『漢字源』は、「衣」を身を覆って守るものとし、「依」「翳(おおう)」と同系の語族に置く。藤堂は、衣を着ることが寒暑から身を守る実用と、礼に従って身を整える文化的所作の両面を兼ね備えた点を強調した。後世、衣食住の筆頭に挙げられ、生活と品格の根本を表す字として尊ばれる。
構成要素
象形(上衣の形)
STROKE ORDER
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MEANINGS
上半身に着る上着。
ころも、衣服、身を覆うもの。
★身を整え品位を保つ、内面と外面の調和の象徴。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。