◆ 元の意味(古代)
言葉に印を付して見分ける、記録する
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KANJI ETYMOLOGY
shiki
画数
19画
成り立ち
形声
部首
言(ごんべん)
分類
常用漢字
言葉に印を付して識別する。深き見識の根。
ORIGIN
『説文解字』言部に「識は常なり。一に曰く、知るなり。言に従ひ戠声」とあり、言葉によって事物を見分け、記憶することを本義とする形声字である。意符は「言」、声符は「戠(ショク)」。戠は古く「識」「織」「職」の共通声符で、「印を付けて区別する」音象徴を担うとされる。藤堂明保『漢字源』は戠を「目印を立てて区別する」原義と解し、識・織(糸に印)・職(耳に印して任務)を同源字群とする。白川静『字統』は、戠の字形を戈(武器)と音(言)の組み合わせと見て、誓約の言葉に印を付して銘記する儀礼的場面を字源とする。金文には「識」が「誌(しるす)」の意で用いられる例があり、銘文への記録という具体的行為が原義であった可能性が高い。後に「知識」「見識」「常識」「識別」など、知ることそのものを指す中核語へと意味を拡張。『論語』為政篇の「多見て之を識す」は「しるす」の古訓を残す。仏教用語としては唯識思想において八識(眼・耳・鼻・舌・身・意・末那・阿頼耶)の体系が成立した。諸橋『大漢和』は「しる」「しるす」「みわける」「みしり」を載せる。
構成要素
言(意符)+ 戠(ショク→シキ・声符/印をつける意)
STROKE ORDER
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MEANINGS
言葉に印を付して見分ける、記録する
しる、見識、知識、識別
深い洞察力と豊かな知識、物事の本質を見極める眼を持つ人に育ってほしいという願い。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。