◆ 元の意味(古代)
貝銭を紐で貫いて連ねた束。
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KANJI ETYMOLOGY
kan
画数
11画
成り立ち
会意
部首
かい・こがい
分類
常用漢字
貝銭を一筋に通す、貫徹の文字。
ORIGIN
「貫」は「毌(かん)」と「貝」から成る会意文字である。許慎『説文解字』巻七下に「貫、錢の貝の貫なり。毌・貝に从ふ」とあり、古代において穴あき銭や宝貝を紐に通して束ねた状態を字源とする。「毌」は物を縦に貫く形を示し、その下に「貝」を据えて、銭を一筋の紐で串刺しに連ねた姿を視覚化する。古代中国では銭千枚を一貫と呼び、貨幣単位「貫」の語源となった。白川静『字統』は、「毌」を貫通の象徴と見、「貫」を物理的に貫くこと、ひいては意志・理念・行動を最後まで貫き通す精神性へ転義したと説く。連続して途切れず、一貫した姿勢を保つ徳が「貫」字に宿る。藤堂明保『漢字源』はkuan/kuanの音から「冠」「観」「関」と同系の単語家族に置き、「上から下へ筋を通す」「ひと筋に連なる」という核義を抽出する。日本では刀剣や馬の重さを測る「貫」の単位、武士の禄高、また「初志貫徹」の語に表れるように、ぶれず一筋に通す志を讃える文字として尊ばれる。命名では強い意志、貫禄、堂々たる風格を願って用いられる名字・名前の好字である。
構成要素
毌+貝
STROKE ORDER
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MEANINGS
貝銭を紐で貫いて連ねた束。
つらぬく、貫通、一貫、貫禄、貫の単位。
★志を最後まで貫く、強い意志と貫禄の願い。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。