◆ 元の意味(古代)
家に迎え入れられ敬われる客。
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KANJI ETYMOLOGY
hin
画数
15画
成り立ち
会意兼形声
部首
かい・こがい
分類
常用漢字
賓客、貴いまろうど。
ORIGIN
「賓」は会意兼形声文字で、家屋を示す「宀」と人を示す要素、財貨を示す「貝」から構成され、声符の役割も担うとされる。許慎『説文解字』巻六貝部には「賓、所敬也。从貝、㝛聲」とあり、家に来訪し敬われる客、すなわち賓客を本義とする。「宀」は屋根の下、すなわち家を象り、来客が家の中に迎え入れられる場面を示す。「貝」は財貨であり、賓客に贈り物を捧げる、あるいは賓客が貢物をたずさえて来訪することを暗示する。白川静『字統』は、「賓」を、神霊あるいは尊貴な客が家の前に至り、財貨(贈物・貢物)をもって迎え入れられる儀礼を表す字とみる。白川は、上古中国における「賓礼」が、外部の貴人を歓待し共に飲食を分かつ重要な儀礼であり、外交・宗族関係を維持する核心的制度であったことを論じる。藤堂明保『漢字源』は「賓」を「ヒン」音とし、家のもとに止まる人と財貨の組合せから「客として迎えられ、もてなされる人」を本義とすると解する。藤堂は、後世に「国賓」「来賓」「主賓」などの語が成立し、公的・私的な場面で重んじられる客を指す語として定着した経緯を述べる。命名においては「敬われる人」「人望ある人物」を象徴する高雅な字として用いられる。
構成要素
宀+人+貝
STROKE ORDER
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MEANINGS
家に迎え入れられ敬われる客。
賓客、来賓、貴客。
★敬意・人望の象徴として、品格を表す字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。