◆ 元の意味(古代)
外から到来して家に寄宿する人、まろうど
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KANJI ETYMOLOGY
kyaku
画数
9画
成り立ち
形声
部首
宀(うかんむり)
分類
常用漢字
屋根の下に外より到り着く、招かれし賓客を迎える字
ORIGIN
『説文解字』第七篇下に「客、寄せらるるなり。宀に従ひ各声」とあり、宀(屋根・家屋)を意符、各(カク=至る・到来する)を声符とする形声文字と説かれる。許慎は「寄」の義で釈し、家に身を寄せる外来の人、すなわち「まろうど・客人」を本義とする。各は『説文』に「異なる詞なり」とあるが、甲骨文では足跡(夂)が一定の場所(口)に至り着く形であり、外から到来する意を含む。白川静『字統』では、客は宗廟に他氏の祖霊を迎え祀る儀礼に由来し、神霊や賓客を屋内に招き入れて礼を尽くす行為を表すとする。段玉裁注では「主に対する者を客と曰ふ」と引き、主(あるじ)に対する賓を客と定義する。『漢字源』はカク声系として「外から至る」意の語族とし、各・格・洛などと同根の関係にあるとする。古典『礼記』曲礼篇では「客に主あり」と賓客の礼を説き、『論語』郷党篇には孔子が賓客を迎える際の礼儀作法が詳細に記される。中国では古来「賓客を厚くす」ことが君子の徳とされ、戦国時代の食客(しょっかく)制度に見られるように、客を遇することは家門の栄えと結びついた。日本でも『万葉集』の「賓(まらうど)」、能の「客僧」など、外より来たる人をもてなす文化が深く根付く。名前としての使用は限定的だが、「客観」「来客」など外を意識する視野の広さ、もてなしの心、礼節を象徴する字である。
構成要素
宀(屋根)+各(声符・到来する)
STROKE ORDER
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MEANINGS
外から到来して家に寄宿する人、まろうど
きゃく、まろうど、たびびと、よそよそしい
礼節を重んじ、視野が広くもてなしの心を持つ人
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。