◆ 元の意味(古代)
鶏の足の蹴爪(けづめ)。
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KANJI ETYMOLOGY
kyo
画数
12画
成り立ち
形声
部首
あしへん
分類
常用漢字
鶏の蹴爪(けづめ)の意から、距離・へだたりを表すに至った字。
ORIGIN
「距」は足偏に「巨」を旁とする形声文字で、本義は鶏や鳥の脚の後方に突き出た蹴爪(けづめ)である。『説文解字』巻二下に「距は鶏距なり、足に従い巨声」とあり、許慎は明確に鶏の足にある角質の突起を本義としている。蹴爪は雄鶏が闘うときに相手を蹴り傷つける武器であり、ここから「敵対する」「拒む」「へだてる」という派生義が生まれた。白川静『字統』は、「巨」が「工」の形と関連して大きな矩(さしがね)を表す字であることに注目し、「距」もまた、足から大きく突き出した部分という意味を負って、蹴爪という具体的部位を指したと説く。さらに白川は、距が後に「距離」「距絶」と用いられて空間的・心理的なへだたりを表すようになるのは、突出した部分が他から離れていることに由来する語義拡張であると論じている。藤堂明保『漢字源』では、「巨」を「大きく開いた形」として、「距」は足が大きく開いて離れる動作を含意し、「離れる」「へだたる」が中心義であるとする。藤堂はまた、「距」と「拒」(手で押し離す)が同系の語族をなし、いずれも「離す・隔てる」という共通核をもつと指摘する。現代では距離・短距離・長距離など、空間的な間隔を表す語に広く用いられ、日本語の名づけにはほとんど使われない字である。
構成要素
足(あし)+巨(音符・大きい)
STROKE ORDER
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MEANINGS
鶏の足の蹴爪(けづめ)。
へだたり、距離、離れる、こばむ。
★命名にはほぼ用いられず、推奨されない字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。