◆ 元の意味(古代)
手でふせぐ、こばむ
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KANJI ETYMOLOGY
kyo
画数
8画
成り立ち
形声
部首
扌(てへん)
分類
常用漢字
巨(キョ)を声符とし、手で大きくこばみ防ぐ動作を示す。
ORIGIN
『說文解字』には「歫(キョ)」を立項し「止むるなり、止に从ひ巨聲」と記す。後に手偏に置き換えた「拒」が広まり、手で押し返し防ぐ動作の表記として定着した。藤堂明保『漢字源』は声系 ka/kha に属させ、「大きく開いて隔てる」「強く抵抗する」イメージを共有する語族(拒・距・矩・渠など)と通義を見出す。白川静『字統』は「巨」を工(さしがね)を持つ象形とし、規矩(きく)を以って一定の距離を保ち、踏み越えさせない様を示すと論ずる。すなわち「拒」は手で線を引き、相手の侵入を阻む所作を表す。古典では『左伝』『戦国策』に「拒敵」「拒守」と見え、軍事的に敵の進撃を食い止める意に多用された。後世には『論語』顏淵の「四十而不惑」の解釈書でも「拒邪心」のように、邪念を退ける内面的な防御の語に転用された。現代日本では「拒否」「拒絶」「抗拒」「拒食」など、外からの圧力に屈しない強い意志を示す語として用いられる。手偏に巨を組むこの字は、大きく構えてみだりに動じない胆力の象徴であり、命名に採られる場合は信念の堅さ・節操の高さを言祝ぐ意味で用いられる。
構成要素
扌(手の動作)+巨(声符・規矩で隔てる象意)
STROKE ORDER
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MEANINGS
手でふせぐ、こばむ
拒む・防ぐ・断る
信念の堅さ、流されぬ自立心、節操ある強さを表す。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。