◆ 元の意味(古代)
足が地を踏んで残した跡。
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KANJI ETYMOLOGY
ato
画数
13画
成り立ち
形声
部首
あしへん
分類
常用漢字
足が踏んで残した跡。残された証、歴史の痕。
ORIGIN
「跡」は足偏に「亦」を旁とする形声文字である。『説文解字』巻二下では本字を「迹」とし「迹は歩処なり、辵に従い亦声」とする。許慎は、迹(跡)が人の歩んだ場所、すなわち足跡を本義とする字であると明示している。後に辵(しんにょう)を足偏に置き換えた「跡」が異体として広く行われ、現代日本語では「跡」が常用字体として定着した。白川静『字統』は「亦」が両脇の下を点で示した字であり、「左右に分かれる」「両側」の意を含むと説く。これを足偏に組み合わせた跡(迹)は、足が地を踏んで左右に並んで残した足跡を象徴的に表すものと解釈される。さらに白川は、跡が単なる物理的な足跡を超え、人の生きた証、歴史的事業の遺された痕(あと)、すなわち「事跡」「遺跡」「形跡」として精神的・文化的領域にも拡張されたと論じる。藤堂明保『漢字源』は、「亦」を音符とし、「セキ」の音が「積(つみかさねる)」と同系であって、何度も踏み重ねられた跡を意味すると分析する。藤堂はまた、跡・迹・蹟が同源の異体字群を形成し、いずれも「歩んだあと、残された痕跡」を中心義とすると整理する。日本語の「あと」という和訓は、痕跡・後・址など複数の漢字に共通し、過去の事実が現在に残ることを尊ぶ感覚と結びついている。
構成要素
足(あしへん)+亦(音符・また)
STROKE ORDER
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MEANINGS
足が地を踏んで残した跡。
あと、足跡、痕跡、由来、業績の残り。
★後世に残る確かな足跡を残してほしいとの願い。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。