◆ 元の意味(古代)
残された足跡、痕跡。
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KANJI ETYMOLOGY
seki
画数
18画
成り立ち
形声
部首
あしへん
分類
人名用漢字
残された偉大な足跡、輝かしい事跡。歴史の証を表す字。
ORIGIN
「蹟」は足偏に「責」を旁とする形声文字で、跡(迹)の異体字として広く用いられる。『説文解字』には「蹟」字は立項されておらず、本字「迹」が「歩処なり、辵に従い亦声」、または籀文として「𨒪」が示される。後世の字書において、迹・跡・蹟の三字が「あと」を表す異体・通用字として整理された。「責」は本来、棘(とげ)と貝(財貨)からなり、財をきびしく取り立てる・責めるの意で、音符としては「セキ」の音と「重なり積もる」イメージを担う。白川静『字統』は、蹟を「跡」「迹」と同源の異体としつつ、責のもつ「積み重ねる」感覚により、蹟がとくに「積み重ねられて顕彰されるべき足跡」「歴史的・偉業的な事跡」を表す字として用いられる傾向があると論じる。すなわち、跡が中性的な痕跡を指すのに対し、蹟はやや顕彰的・尊重的な語感をまとう。白川はまた、「事蹟」「奇蹟」「古蹟」「遺蹟」といった熟語に蹟が好まれて用いられた歴史的事情を指摘する。藤堂明保『漢字源』は、責を「責任を積み上げる」音符として捉え、蹟・跡・迹を語族として一括し、いずれも「歩んだあとの痕跡」を中心義としながら、蹟は「価値あるあと、評価すべき業績」へと意味が偏ると分析する。日本語でも「事蹟」「奇蹟」「古蹟」と用い、歴史・宗教・文化の文脈で深い敬意を伴う字である。人名用漢字に含まれ、命名にも用いうるが、字義の重さから慎重に扱う。
構成要素
足(あしへん)+責(音符・積み重ねる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
残された足跡、痕跡。
あと、事跡、業績、奇蹟。
★後世に残る確かな業績への願い。重みある字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。