◆ 元の意味(古代)
ふむ、踏みしめる、履行する。
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KANJI ETYMOLOGY
sen
画数
13画
成り立ち
形声
部首
あしへん
分類
常用漢字
言葉を踏んで行動に移す。実行・実践の徳を表す字。
ORIGIN
「践」は旧字「踐」を簡略化した字で、足偏に「戔(セン)」を旁とする形声文字である。『説文解字』巻二下に「踐は履なり。足に従い戔声」とあり、許慎は「履(ふむ・はく)」を本義とすると説く。「戔」は二つの戈(ほこ)を重ねた形で、本来は刃物で薄く削る意を持ち、「小さく薄い」という音感を担う。白川静『字統』は、戔のもつ「重ね合わせる」「畳(かさ)ねる」イメージに着目し、「踐」は足を地にきちんと重ね置く、すなわち踏みしめて行うことを表すと説く。白川はさらに、踐が単なる肉体的「ふむ」を越え、約束を踏む(履行する)、礼を踏む(実践する)、位を踐む(即位する)という、抽象的・倫理的な行為に拡張されたと論じる。藤堂明保『漢字源』は、「戔」を「小さく重ねる」音符として捉え、踐・浅・桟・銭などを同系語族とし、いずれも「ちいさく薄く重ねる」核義を共有するとする。藤堂はとくに、踐における「踏む」が、言ったことを実際の行動でひとつひとつ踏みしめて実現する意を含むと強調し、「実践」「践行」が知行合一の徳目を象徴する熟語であると述べる。日本語では「践む」「践行」「実践」と用い、口先だけでなく行動で示す誠実さの象徴とされる。常用字だが命名に用いられることは少ない。
構成要素
足(あしへん)+戔(音符・薄く重ねる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
ふむ、踏みしめる、履行する。
ふむ、おこなう、実践する、位につく。
★言葉を行動で示す実直さ、知行合一の願いを込める字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。