◆ 元の意味(古代)
靴、足で踏み行う
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KANJI ETYMOLOGY
ri
画数
15画
成り立ち
会意
部首
尸(しかばね)
分類
常用漢字
一歩一歩を踏みしめる靴。実践と歩みの軌跡を示す字。
ORIGIN
『説文解字』尸部に「履は足の依る所なり。尸に従ひ、彳に从ひ、夂に从ひ、舟は履の形を象る」とあり、複合した会意文字とする。すなわち「尸」は人体、「彳」「夂」は歩く動作、「舟」は靴の形であって、人が靴を履いて道を歩むさまを総合的に表す。白川静『字統』は、履とは単に「靴」ではなく「足の踏みおこなう道」を意味するとし、礼を体現する所作の語であると説く。藤堂明保『漢字源』も「踏み行う」「実践する」を核義とし、抽象的な「履行・履歴」へと展開したと論じる。古代『易経』に「履」は卦名としてあり、「上天下沢、履、君子以辨上下、定民志」と説かれ、礼を踏み行い秩序を立てる徳を象徴した。『論語』にも「行篤敬、雖蛮貊之邦行矣」と踏み行いの徳が説かれ、履はまさに行為の積み重ねそのものであった。後世「履歴」は人が踏んできた道の記録、「履行」は約束を踏み行うこと、「履修」は学を踏み修めることを意味する。日本語でも「履く」「踏む」と訓じ、靴という具象から実践という抽象へ広がる。歩みは靴より始まり、人生は一歩より成る—履は誠実な実践の文字である。
構成要素
尸(人体)+彳(歩く)+夂(足)+舟(靴の形)
STROKE ORDER
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MEANINGS
靴、足で踏み行う
はく、ふむ、くつ、履行、履歴、実践
一歩ずつ着実に歩む・誠実な実践(用例少)
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。