◆ 元の意味(古代)
車の交差した手すり。
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KANJI ETYMOLOGY
kaku
画数
13画
成り立ち
形声
部首
くるまへん
分類
常用漢字
車の手すり=交差する横木。比較・くらべる意の知性的な字。
ORIGIN
「較」は、意符「車」と声符「交」とから成る形声文字である。許慎『説文解字』巻十四に「較、車輢上曲銅也。從車、爻聲」とあり(後に交声と訂正される写本もある)、本義は車の左右の手すり(輢)の上端に取り付けた、交差する曲がった横木を指す。古代の戦車・乗用車では、立って乗る兵士が体を支えるためにこの横木が不可欠であり、二本の木が交差する形から「交」を声符として用いた。白川静『字統』は、交を人が脛を交叉する形とし、較は「交叉する車の横木」を本義とすると説く。後に「車を並べてくらべる」意から「比較・くらべる」へと意味が拡張された。藤堂明保『漢字源』は、交の上古音*kǒgを声符とし、較を「車上で交叉する横木」と定義し、転じて「並べて差を見る」意となったと述べる。同系に「校(くらべる・学校)」「絞(より合わせる)」があり、「交わる・組み合わせる」意を共有する。日本語では「比較・較差・較量」など、対象を並べて差を計る場面で用いられる。常用漢字に含まれるが、人名漢字としての使用頻度は低く、命名にはほぼ用いられない。ただし字源は古代戦車の構造を知る上で重要であり、知的に物事を比べ判断する象意として字源解説に登場する。
構成要素
車(意符)+交(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
車の交差した手すり。
くらべる・比較する。
★比較・判断の意。命名にはほぼ用いない。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。