◆ 元の意味(古代)
罪人の足かせ、交差した木
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KANJI ETYMOLOGY
kou
画数
10画
成り立ち
形声
部首
木(きへん)
分類
常用漢字
木を交差させた枷。学び比較し正す、教育と知の場を表す字。
ORIGIN
『説文解字』木部に「校は木囚なり。木に従ひ交の声」とあり、木偏に「交」を音符とする形声字である。「交」は人が脚を交差させて立つ形を象った象形文字で、交わる・交差するの意を持つ。本来の意味は、罪人の足首にはめて自由を奪う木製の枷(足かせ)であった。藤堂明保『漢字源』は、交差して締め付ける構造から「校」が生まれ、後に二本の木を交差させて作る防御柵・軍営の意に転じ、さらに「比較する・点検する・正す」の意へと発展したと説く。白川静『字統』は、校が古代において軍営・武学の場を意味し、『漢書』『後漢書』に「校尉」「校場」の官名・施設名が頻出することを指摘する。武人が集って技を比べ磨く場が「校」であり、そこから「学校」の語が生まれた。儒教経典『孟子』には「夏曰校 殷曰序 周曰庠」とあり、夏王朝の学舎を「校」と呼んだとされる。文献学・書誌学における「校勘」「校訂」「校正」も、複数の写本を比較対照して正しい本文を確定する営みであり、校の本義「交わらせて比べる」が生きている。木偏は素材・構造を、交は交差・比較を示し、合わせて「学び合い、比べ、正し合う場」という教育の本質を表現する。知性と切磋琢磨、誠実な検証の精神を象徴する字である。
構成要素
木(材)+交(音符・交差)
STROKE ORDER
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MEANINGS
罪人の足かせ、交差した木
学校、比較する、校正する
学びを尊び、知性と検証を重んじる誠実さ
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。