◆ 元の意味(古代)
訴えの言葉、整理して述べる言。
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KANJI ETYMOLOGY
ji
画数
13画
成り立ち
会意
部首
しん
分類
常用漢字
もつれた糸を針で解きほぐす。言葉を整え筋を通す。
ORIGIN
「辞」は「辭」の略体で、左に「𤔔(らん/もつれた糸)」、右に「辛(針・刃物)」を組み合わせる会意字である。『説文解字』辛部に「辭は訟(うった)ふるなり。𤔔に従ひ辛に従ふ。𤔔は猶ほ理なり、辛は犯ずるなり」とあり、許慎はもつれを解いて訴えを正す行為を本義とした。すなわち訴訟に際して紛糾した事案を辛(針)でほぐし、言葉に整え述べる、それが辞の原義である。白川静『字統』は、左旁を錯綜した糸の象、右旁を針として、絡まった糸を一本ずつ抜き解くように事実を解明し、整然と申し述べる「ことば」を意味するとし、ここから「辞令」「祝辞」など整えられた言葉、さらに人と関係を整理して「いとまを告げる」「役を辞する」の意が派生したと説く。藤堂明保『漢字源』は、辞を「筋道立てて述べる言葉」と要約し、訴・詞・辭などと意味の関連を述べる。「辞典」「祝辞」「辞退」のごとく、現代では公式に整えられた言葉、または関係を礼儀正しく断つ動作を表す。命名にもちいる例は稀ながら、言葉を尽くして筋を通す品位、礼を以て進退をわきまえる風格を含意する字といえる。
構成要素
舌(𤔔の略)+辛
STROKE ORDER
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MEANINGS
訴えの言葉、整理して述べる言。
ことば、辞令、やめる、いなむ。
★言葉を整え筋を通す品位と礼。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。