◆ 元の意味(古代)
農具となる大貝、震え動く時。
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KANJI ETYMOLOGY
shin
画数
7画
成り立ち
象形
部首
しんのたつ
分類
常用漢字
蜃(しん)の貝で農具を作った原始農耕の象。十二支の辰、めでたき朝。
ORIGIN
「辰」は古代中国で農具として用いられた大きな二枚貝(蜃)を斜めに開いた象形であるとされる。『説文解字』辰部に「辰は震なり。三月、陽気動き、雷電振り、民の農時なり」とあり、許慎は十二支の辰を季節の春三月に配し、雷鳴と共に万物が震え動き出す時を表す字としている。一方で同書は「乙に従ひ匕に従ひ、廠声」と分析を試みるが、これは後世の解釈で字源としては不正確とされる。白川静『字統』はこの旧来の説を退け、辰は手で持つ柄付きの大蛤の象、すなわち石器以前の原始農耕で土を掘る農具「蚌鎌(ぼうれん)」の象形であると論じる。農・蓐(じょく)・脣(くちびる、貝の象)など辰を含む字の多くが農耕や貝・口のかたちと関わることがその証であり、辰自体に「ふるえる時刻」を意味する語義は派生的なものという。藤堂明保『漢字源』はシン音の語族として、震・娠・晨などと並べ「ふるえ動く」「めぐり来る時」の共通義を指摘し、辰は農耕の暦を司る「時」「日」の意で広く用いられたとする。十二支の第五位(たつ/龍)に充てられて以後、龍の威儀を借りて吉祥字となり、男児名・年号に好まれる。
構成要素
貝形農具の象形
STROKE ORDER
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MEANINGS
農具となる大貝、震え動く時。
たつ、十二支の辰、とき、日。
★万物が動き出す吉祥のとき、龍の躍動。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。