◆ 元の意味(古代)
雷霆が物を打ち震わせる、大地の震動。
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KANJI ETYMOLOGY
shin
画数
15画
成り立ち
形声
部首
あめかんむり
分類
常用漢字
天地を揺らす震動。万物発動の気。
ORIGIN
『説文解字』雨部に「震、劈歷振物者。从雨辰聲。春秋傳曰、震夷伯之廟」と記す。許慎は震を、雷霆が物を切り裂き打ち震わせる現象と定義し、雨を意符、辰を声符とする形声字と説く。白川静『字統』は辰が農具の貝殻製鎌を象る象形字であり、農耕暦における時の発動・始動を意味することを示し、震は雷雨を伴って大地を揺り動かし、万物を生育させる発動の力を表すと論じる。藤堂明保『漢字源』も同様に、声系「辰」が「ぐっと震え動く」「いきおいよく発動する」共通義を有し、振・娠・賑と同族語をなすと指摘する。『易経』八卦の震卦は東方・春・長男に配され、「帝出乎震」と説かれて万物発生の原動力を象徴する。地震・震動・震撼といった用例はみな、静止する大地を打ち震わせる宏大なエネルギーを示す。古代人は雷霆と地震とを同じ「震」の気の現れと捉え、天地を貫く根源的振動として畏敬した。命名にあっては、停滞を破って新時代を切り開く発動力、若々しい生命の躍動、そして人を奮い立たせる感化力を象徴する字として、古来より勇者・指導者の名に用いられてきた。
構成要素
雨(意符)+辰(声符・農具の象形)
STROKE ORDER
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MEANINGS
雷霆が物を打ち震わせる、大地の震動。
ふるえる、揺れ動く、奮い立つ。
★万物を発動せしむる力、停滞を破る勇気と感化力を託す字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。