◆ 元の意味(古代)
草を払い土を起こす耕作。
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KANJI ETYMOLOGY
nou
画数
13画
成り立ち
会意
部首
しんのたつ
分類
常用漢字
林(くさむら)を貝の農具で開墾する。生命を育む大地の営み。
ORIGIN
「農」は古字において「林(または田・𠂉)」と「辰(貝製農具)」を組み合わせた会意字で、草木の生い茂る原野を農具で切り拓く開墾の像である。『説文解字』辰部に「農は耕なり。晨に従ひ囟(しん)声」とあり、許慎は朝早くから田に出て耕す動作として説明し、「晨(あした)」を意符に取る。一方、甲骨文・金文では「林+辰」または「田+辰」と書かれ、白川静『字統』はこの古形を重視して、農は「草を払い土を起こす農耕の総体」を表す象であり、林を切り、辰(蜃の農具)でその根を起こすという原始農耕の具体的工程を写した字であると論じる。日が昇る前から夜明けに田に向かう勤勉さも併せ含意される。藤堂明保『漢字源』はノウ音を「もりもりと盛り上げる」「重ね積み上げる」音義の語族に置き、濃・膿・醲などと並べて、土を盛り作物を育てる豊穣の意とつなげる。古来「神農」と称えられた農耕文化の祖の徳が示すように、農は単なる職業ではなく、衣食住の根本を成す聖なる営みであった。命名では字画の重さゆえ単独使用は限られるが、勤勉・地に足のついた誠実さ・実りを生む豊かさを表す字として、雅号や屋号に採られる例がある。
構成要素
曲(林)+辰
STROKE ORDER
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MEANINGS
草を払い土を起こす耕作。
たがやす、農業、農夫。
★勤勉に大地を育み実りを生む誠実さ。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。