◆ 元の意味(古代)
退き譲る、へりくだる。
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KANJI ETYMOLOGY
son
画数
14画
成り立ち
形声
部首
しんにょう
分類
常用漢字
退き譲り、徳を成す。
ORIGIN
『説文解字』に「遜、遁也。从辵、孫聲」とあり、辶(ゆく)に孫を声符とする形声字である。孫は子の子、すなわち血統の連なりにおいて自らを下位に置く存在の謂であり、これに辵を加えて「身を退き、人に譲る」の本義を成した。白川静『字統』は、孫が祖を敬し位を譲る関係性の象徴であり、字義の核に「謙抑・退譲」の倫理が脈打つと論ずる。藤堂明保『漢字源』は遜を「ソン(suən)」音に括り、孫・損・巽と同族にして「下方に身をかがめ譲る」共通義を抽出する。『書経』に「五品不遜」とあり、五倫の秩序の根幹をなす徳目として位置づけられる。儒家の四徳「温・良・恭・倹・讓」に通じ、君子の必須の徳目たり。命名においては、自らを誇らず人を立てる謙虚の徳、控えめにして奥ゆかしき品格、そして長く人に愛され続ける円満なる人格を寓意する高雅の佳字。
構成要素
辶+孫
STROKE ORDER
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MEANINGS
退き譲る、へりくだる。
へりくだる、ゆずる、謙遜。
★誇らず人を立てる謙虚の徳と、奥ゆかしき品格。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。