◆ 元の意味(古代)
高きへ登り移る
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KANJI ETYMOLOGY
sen
画数
15画
成り立ち
形声
部首
しんにょう
分類
常用漢字
時と所を移し変える字。
ORIGIN
『説文解字』辵部に「遷、登也。从辵、䙴聲」と見え、辵を意符、䙴(せん)を声符とする形声字と説く。本義は「登(のぼ)る」、高きに移り上ることであり、転じて場所を移すこと、地位を昇進させること一般に及ぶ。白川静『字統』は、声符の䙴が両手で物を高所に遷し奉る形に発し、神器・祭具を移し奉ずる儀礼に淵源すると解し、辵を加えて「うつし行く」「神聖なる移動」意となると説く。『書経』に「遷于新邑」、『詩経』に「出自幽谷、遷于喬木」と見え、都の遷移、高きへの移行を表す語として用いられた。漢代以降「遷都」「左遷」「変遷」など、空間的・時間的・社会的位相の移動を広く表す語に展開する。藤堂明保『漢字源』は、SEN系単語家族として「ぐっと持ち上げて移す」共通義を抽出する。命名における遷は、停滞を厭い向上を志す進取の気性、時代の変化に柔軟に応じる適応力、そして低きより高きを目指す上昇志向の象徴とされる。古典素養と気宇壮大を併せ持つ字として、文人・実業家の命名に重用された。
構成要素
辶+䙴
STROKE ORDER
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MEANINGS
高きへ登り移る
うつる、変わる、昇進する
★高みを目指す向上心と柔軟な適応力。停滞を超えて昇りゆく人へ。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。