◆ 元の意味(古代)
諸侯の朝見のための公的宿舎。
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KANJI ETYMOLOGY
tei
画数
8画
成り立ち
形声
部首
おおざと
分類
常用漢字
貴人の館。
ORIGIN
『說文解字』邑部に「邸、屬國の舎なり。邑に从ひ氐聲」とあり、許慎は本義を、諸侯や属国の使者が朝見の際に宿泊するために京師に設けられた公的宿舎と定めている。すなわち邸は形声字であり、意符「邑」は都邑・建造物を、声符「氐」は音を担う。白川静『字統』は、「氐」字を低く垂れる根のさまを象るとし、地に根ざして据えられた建物のニュアンスを声符が補強していると説く。藤堂明保『漢字源』は、氐・低・底などと同じく「下に至り着く」「どっしり据わる」という語族の核義を持つとし、邸を「貴人がそこに腰を据える館」と訓読する。漢の制では、王侯の朝邸・郡邸が長安に置かれ、これがのちの邸宅の原型となった。日本でも『万葉集』『令義解』に見え、平安期には皇族・摂関家の本宅を指す尊称として定着した。今日では「公邸」「私邸」「邸宅」「別邸」などの語に活き、格式ある住居を意味する重厚な語感を保持している。命名上は正字としてやや威儀が勝つため稀ではあるが、堂々たる構えと家を守る意を込めて用いられることがある。
構成要素
氐+邑(おおざと)
STROKE ORDER
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MEANINGS
諸侯の朝見のための公的宿舎。
格式ある住居、やしき。
★家を構えどっしりと根ざす者の意。重厚で格式高い印象を添える。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。