◆ 元の意味(古代)
三度醸した濃厚な酒
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KANJI ETYMOLOGY
chuu
画数
10画
成り立ち
形声
部首
とりへん
分類
常用漢字
三度醸す芳醇の酒。
ORIGIN
酎は『説文解字』酉部に「酎、三重醇酒也。从酉、肘省聲」と見え、許慎は「三たび重ねて醸せる醇酒なり」と定義する。すなわち一醸を「酌」、再醸を「酏」、三醸を「酎」と称し、最も濃厚にして芳醇なる酒を指すのが本義である。字形は形声にして、意符の「酉」が酒甕の象形に由来し、声符の「肘(チュウ)」が音を担う。白川静『字統』は、「酉」字が古代祭祀における醸造神器の象であり、「酎」は宗廟の祭礼に供せられる重醸の聖酒であったと説く。『礼記』月令篇に「孟夏、天子飲酎」とあり、四月の嘗酒の儀式に用いられた由緒正しき祭酒であった。藤堂明保『漢字源』はこれを「重」「稠」と同系の語族に属させ、「幾重にも厚く醸す」という濃厚・凝縮の語義を共有すると論じる。後世、漢代に至っては「酎金」の制度が設けられ、諸侯が宗廟に酎酒を献上する際に黄金を併進する慣わしも生じ、政治的儀礼の象徴ともなった。命名における意義としては、重ねて熟成する深み、年月を経て芳醇となる人格の象徴として用い得るが、現代では焼酎の連想が強く命名例は稀である。
構成要素
酉(酒甕)+肘省(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
三度醸した濃厚な酒
焼酎・濃い酒
★熟成・芳醇・深みのある人格を象徴。ただし酒の連想が強く命名例は極めて少ない。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。