◆ 元の意味(古代)
返杯・主人が客に酒を返す
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KANJI ETYMOLOGY
shuu
画数
13画
成り立ち
形声
部首
とりへん
分類
常用漢字
盃を返す返礼の徳。
ORIGIN
酬は『説文解字』酉部に古字「醻」として「醻、主人進客也。从酉、壽聲」と見え、許慎は「主人が客に進む」と定義する。本義は宴席において主人が客に酒を勧め、客が再びそれを主人に返す返杯の儀礼、すなわち酬酢の礼である。字形は形声にして、意符「酉」(酒)に声符「州(シュウ)」(古字は「壽」を声符とする「醻」)を配する。白川静『字統』は、古代中国の郷飲酒礼・燕礼における賓主間の酒の応酬が共同体の絆を確認する重要儀礼であり、「酬」字はその礼の核心を体現すると説く。『詩経』小雅「楚茨」に「献酬交錯」とあり、献(主人が勧める)・酬(主人が返す)・酢(客が返す)の三段の循環が周礼の根幹をなした。藤堂明保『漢字源』は「酬」を「儔(ともがら)」「籌(はかる)」と同系の語族に置き、「対等に応じ報いる」の核義を共有すると論じる。義は転じて「報酬・酬恩」の如く、恩義に報いる徳行一般を意味するに至った。命名においては報恩・誠意・人間関係を重んずる徳の含意あり、男児名に稀に用いられる。
構成要素
酉(酒甕)+州(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
返杯・主人が客に酒を返す
むくいる・報酬
★報恩・誠意・人と人との応酬を尊ぶ徳を象徴。命名例は稀。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。