◆ 元の意味(古代)
罪人に刑を加えてむくいる
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KANJI ETYMOLOGY
hou
画数
12画
成り立ち
会意
部首
土(つち)
分類
常用漢字
受けた恩や行為に対して返す「むくい」。また知らせること。古代の刑罰執行から派生し、因果応報・恩返しの倫理観を担う字。
ORIGIN
『説文解字』に「報、當罪人也。从㚔、从𠬝。𠬝、服罪也」とあり、㚔(こう、罪人にはめる枷)と𠬝(ふく、ひざまずいて服する人)から成る会意字である。本義は罪人に刑を執行して罪に「むくい」を与えることで、後に善悪を問わず行為への返礼一般を意味するようになった。『字統』白川静は、古代の盟誓裁判で誓約違反者に処罰を加える儀礼に由来するとし、神への報告と応報の両義を含むとする。『漢字源』では、罪に対する処断から恩義への報恩へと意味が拡張され、さらに「知らせる(報告・報道)」へ広がったと説く。仏教の「因果応報」「果報」も同源で、東アジアの倫理観の根幹を成す。日本では「報恩」「報国」「報道」など、義理と情報伝達の双方で多用される。
構成要素
㚔(枷) + 𠬝(服する人) — 罪に応じて処遇する意
STROKE ORDER
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MEANINGS
罪人に刑を加えてむくいる
むくいる、応える、知らせる、返礼
★恩義を忘れず誠実に応える人物像。「報恩」の精神を象徴。男児名でやや古風だが品格を持つ。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。