◆ 元の意味(古代)
竹簡で問いに応えること、こたえる。
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KANJI ETYMOLOGY
tou
画数
12画
成り立ち
形声
部首
たけかんむり
分類
常用漢字
竹簡で問いに応ずる、誠意あるこたえの字。
ORIGIN
『説文解字』には「荅」字を本字とし「荅は小尗(小豆)なり」とあり、本来は豆類の名であったが、後に竹冠を加えた「答」が「こたえる」の意で広く用いられるようになった。許慎の系譜を継ぐ後代の字書では、「答」を竹を意符・合を声符とする形声字とし、竹簡に記して相手の問いに応じ報ずる意とする。白川静『字統』は、「答」と「荅」の字源を丁寧に弁別し、合の字に「物を合わせ応ずる」義があり、竹を加えた「答」は、書簡や竹簡を交わして問答することを示すと考証する。白川はまた、古代の儀礼において、上位者の問いに下位者が竹簡で慎重に「こたえる」ことが礼の根幹であり、答は単なる返事ではなく、相手の心に呼応し誠意を尽くす行為を意味したと論ずる。藤堂明保『漢字源』は、声符「合」が「ぴたりと合う」核心義を持つ点に着目し、答は問いに対して「ぴたりと合致するこたえを竹簡で返す」字義であると統一的に説明する。藤堂はさらに、答礼・応答・解答などの熟語において、「こちらの心を相手の心にぴたり合わせる」という応答の倫理が一貫して流れていると述べ、答が単なる回答ではなく、誠実な人間関係の象徴であると指摘する。三説を総じて、本字は問いに真摯に応ずる徳を内包し、誠と礼を体現する字である。
構成要素
竹+合
STROKE ORDER
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MEANINGS
竹簡で問いに応えること、こたえる。
こたえる。返答する。問いに対する解答、応答。
★誠実に応える心、相手を思いやる礼節、聡明な思考力を願う字。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。