◆ 元の意味(古代)
君主の前で礼器を捧げ、誠実に応答する所作
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KANJI ETYMOLOGY
tai
画数
7画
成り立ち
会意
部首
寸(すん)
分類
常用漢字
旧字「對」の略体。手に楽器の架を捧げ、君主に応答する礼の所作を象る字。向き合う徳の象徴。
ORIGIN
旧字は「對」。『説文解字』丵部に「對は譍無方なり。丵に从ひ口に从ひ寸に从ふ」とあり、許慎は「方なく応える」すなわちあらゆる問いに即座に応答する誠の所作を本義とした。古文の字形は、丵(叢生する草・あるいは編鐘・編磬の架の象形)を寸(手)で支え、その下に口(祝禱の器)を配して、君主の前で楽器を捧げ祝詞を奉じる様を描く。白川静『字統』は、丵を礼器の架と解し、臣下が両手で器物を捧げて君命に応じる儀礼を對と呼んだと述べ、対面・応答・対偶の意の根源をここに求める。漢の文帝は「口」が虚言を生むとして避け、口を士に改めた「對」を正字としたとの伝承もある。藤堂明保『漢字源』は「二つがつり合う」を核義とし、ペアとなる礼器が左右対称に並ぶさまから、対称・相手・応答の意が派生したと論じる。『詩経』『書経』に「對揚王休」(王の徳に対して応え称える)と頻出し、君臣の応酬を通じた礼の根幹を担う語として尊ばれた。日本では新字「対」が常用となり、対話・対等・対峙など、相手と真摯に向き合う関係性を表す重要字として広く用いられる。
構成要素
丵(礼器の架の略)+寸(手・捧げる動作)
STROKE ORDER
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MEANINGS
君主の前で礼器を捧げ、誠実に応答する所作
こたえる、向き合う、相手、対等、二つで一組
誠実に人と向き合い、対話を尊ぶ姿勢を象徴。礼節を保ちつつ自らの意を伝える、調和と応答の人柄を願う字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。