◆ 元の意味(古代)
酒を仕込み発酵させる
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KANJI ETYMOLOGY
jou
画数
20画
成り立ち
形声
部首
とりへん
分類
常用漢字
醸成の徳。
ORIGIN
『説文解字』に「醸、醞也。作酒曰醸。从酉襄聲」とあり、許慎は酉を意符、襄を声符とする形声字と説く。本義は「酒を仕込み発酵させること」、すなわち時を経て深い味わいを生む醸造の業を指す。白川静『字統』は、襄は「衣の中に物を含み入れる」象形に由来し、酒甕の内にて穀物が静かに変化していく内的な醸成を字義に重ねたと論じる。藤堂明保『漢字源』は、ジョウの音が「壌(やわらかい土)」「攘(はらう)」と同系で、内に柔らかく抱き込み熟成させる語族に属するとし、人格涵養・気風醸成といった抽象的・人文的用法へと展開する語彙的基盤を解明している。『漢書』に「醸成大業」の例があり、長期の地道な営みが偉大な成果を生むことを比喩する。命名にあっては、人徳・学識・芸事を時間をかけて熟成させる風雅な含意を持ち、「醸(じょう)」「醸司(じょうじ)」など、文化を担う者にふさわしい字である。和歌・俳諧の家、酒造の家系などにおいて、伝統を醸す志を込めて選ばれる。
構成要素
酉(酒甕)+襄(声符・包み込む)
STROKE ORDER
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MEANINGS
酒を仕込み発酵させる
醸造する、ある雰囲気を作り出す
★人徳・教養・文化を時をかけて熟成させる風格を表す字。職人気質の家系で好まれる。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。