◆ 元の意味(古代)
酒を醸す母種・酒麹
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KANJI ETYMOLOGY
kou
画数
14画
成り立ち
形声
部首
とりへん
分類
常用漢字
醸成を起こす発酵母。
ORIGIN
酵は比較的後世に成立した字にして、『説文解字』には未収、宋代以降の『集韻』『広韻』に「酒母也」と見える。本義は酒を醸す際の母種、すなわち発酵を起こす酒麹・酒母を指す。字形は形声にして、意符「酉」(酒甕)に声符「孝(コウ)」を配する。白川静『字統』は、「酵」字が古典字書に見えず、酒造技術の発達に伴って後世に造られた俗字に近い性格を持つと指摘するが、「酉」と「孝」の組み合わせには深い含意があるとも示唆する。すなわち「孝」は祖先と子孫を継ぐ徳であり、「酵」もまた古き醸しが新しき醸しを生み続ける継承性を象徴する。藤堂明保『漢字源』は「酵」を「敲(たたく)」「考(かんがえる)」と同系の語族に置き、「内部から立ち上り変化を起こす力」の核義を共有すると論じる。近現代に至っては微生物学の発展に伴い、yeast(酵母)・enzyme(酵素)・fermentation(発酵)の訳語として「酵」字が広く採用され、生命科学・食品工学における中心概念となった。命名においては内発的成長・変革・継承の含意あり、創造性を尊ぶ意で用い得る。
構成要素
酉(酒甕)+孝(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
酒を醸す母種・酒麹
酵母・発酵
★内発的成長・変革・新たなものを生み出す力を象徴。命名例は稀。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。