◆ 元の意味(古代)
白く輝く金属、しろがね
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
gin
画数
14画
成り立ち
形声
部首
金(かねへん)
分類
常用漢字
白く輝く金。月光をうつす清らかな金属の字。
ORIGIN
『説文解字』金部に「銀、白金なり」とあり、金属の中で白く輝くもの、すなわちしろがねを指す。形声で意符は金、声符は艮(コン・ゴン)。艮は『説文』に「很(もとる)なり」とあるが、白川静『字統』は艮を眼を後方へ向ける形と説き、銀は「光をうしろに反射する金属」のイメージとつなげて解する。藤堂明保『漢字源』は艮の声に「とどまって動かない」「白く堅い」ニュアンスを見て、銀の硬く白い輝きを表すとする。金文・小篆ともに既に「金+艮」の構造で安定しており、古くから貨幣・装飾・薬用に重用された。『漢書』食貨志には黄金(金)と白金(銀)が並び称され、日本でも『万葉集』に「銀(しろがね)も金(くがね)も玉も何せむに」(山上憶良)と詠まれ、母の慈愛に勝るものなしとされた。落合淳思は声符艮の選択を音韻面から支持する。
構成要素
金(金属)+艮(声符・とどまり白く堅い)
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
白く輝く金属、しろがね
銀、白色、貨幣、銀行
金(黄金)に並ぶ尊さと、月光のような清らかさを併せ持つ人に。控えめに輝き、年を経るほど深く澄む銀のような人生を願って。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。