◆ 元の意味(古代)
光沢ある金、小鑿、鐘の角。
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KANJI ETYMOLOGY
sen
画数
14画
成り立ち
形声
部首
かねへん
分類
常用漢字
鋳のままの粗鉄。
ORIGIN
『説文解字』金部に「銑、金之澤者。一曰小鑿。一曰鐘兩角謂之銑。从金、先聲」とあり、本義は光沢ある良質の金、転じて小鑿、また鐘の両角の張り出しをも指した。形旁「金」は金属、声旁「先」は人の足が前に進み出る象で、白川静『字統』は「先んじて表に出る」意を字義の核と捉える。藤堂明保『漢字源』はセンの音を「鮮・洗・尖」と並べ、「澄み切って光る」「鋭く尖る」感覚の語族とし、銑が本来は磨き出された光沢ある金属を指すゆえに音義一致と説く。後世、製鉄技術の発達に伴い、本邦では高炉から流出する未精錬の粗鉄、すなわち「ずく(銑鉄)」を表す字として定着した。明治期の官営八幡製鉄所をはじめ、近代日本の鉄鋼産業は銑鋼一貫体制を国是とし、銑の字は重工業の象徴となった。命名字としては用例稀少であるが、原初の輝き、磨かれる前の鋭利な素材という古義を汲めば、可能性を秘めた素材としての含意を持ちうる。
構成要素
金(かねへん)+先(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
光沢ある金、小鑿、鐘の角。
銑鉄、ずく。
★原初の輝き、未磨きの素材を暗示。命名は稀。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。