◆ 元の意味(古代)
水を湛える大盆。神事の鏡。
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KANJI ETYMOLOGY
kan
画数
23画
成り立ち
形声
部首
かねへん
分類
常用漢字
鏡に映し省みる徳。
ORIGIN
『説文解字』金部に「鑑、大盆也。一曰鑑諸、可以取明水於月」と記し、本義は水を湛える大盆であり、転じて月光を受けて明水を取る祭器、すなわち月鏡(陽燧の対)と解される。形声字として金を意符、監を声符に取る。監はもと臥の上に皿を置き水面に己が顔を映す形に造られ、白川静『字統』はこの会意性を強調し、監は人が水鏡に己を映して自らを省みる神事の象であり、鑑はその金属版(青銅製の大盆)として後に銅鏡へと発展したと論じる。古代中国では「以人為鑑、可以明得失」(『貞観政要』)と説かれ、鑑は単なる映像具を超え、自己と歴史を省察する道徳的・政治的象徴として尊ばれた。藤堂明保『漢字源』は監声字族カン・ケンに「上から見下ろす」「映して照らす」の共通語感を見出し、鑑・監・覽・艦を同源語族に整理する。派生義として、模範を示す「亀鑑」、書を識別する「鑑識」、年月を経た書画を判ずる「鑑定」、月を映す「水鑑」など多岐に及ぶ。命名上は、自己を省みる聡明、人の手本となる徳望、真贋を見抜く明察、深く広き器量を象徴し、男女を問わず格調高く愛用される字である。
構成要素
金(意符)+監(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
水を湛える大盆。神事の鏡。
かがみ。手本。鑑定する。
★自己を省みる聡明と、人の手本たる徳望・明察を象徴。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。